ダイエットには食事制限が付きものです。しかし、「食べ足りない」と感じていてはストレスが溜まり、挫折やリバウンドの原因になりかねません。
そこで、ミス・ユニバース日本代表の専属栄養士も愛用している食材でもあるアボカドをダイエットに取り入れてみましょう。
アボカドに含まれる4つのダイエット成分
「森のバター」とも呼ばれているアボカドはとても栄養豊富。次のような成分によるダイエット効果が期待できます。
◆オレイン酸
「脂肪はダイエットに悪いもの」と思いがちですが、一概にはそうと言えません。アボカドに含まれる脂肪はオレイン酸と呼ばれるもので、脂肪になりにくいという特徴があります。
また、悪玉コレステロールを減らして善玉コレステロールを増やす作用があることから、お肉を食べるよりもずっと健康的です。
◆グルタチオン
サプリでよく使われている成分で、強いアンチエイジング効果があります。身体を若返らせて脂肪を燃焼しやすくする他、美肌作用も期待できます。
◆ビタミン
美容に良いとされるビタミンAやC、Eをはじめとするさまざまなビタミンが含まれており、体調といっしょにお肌の調子も整えてくれます。
◆食物繊維
お通じを良くして、体内の老廃物を効率的に排出できるようになります。
他の食品と置き換えて、十分なカロリーと良質な栄養素をキープ
アボカドダイエットの趣旨は、けっして摂取カロリーを落とすというものではありません。
アボカドは上記のような栄養素を豊富に含んでいる一方で、1つ220kcalというご飯1杯分(約160kcal)よりも高いカロリーを含んでいます。そのため、他の食事もそのまま食べてしまえば反対に太ってしまうでしょう。
220kcal分だけ、他の食品を食べる量を減らすのが正しい運用法。つまり、摂取カロリーを無理に減らすことなく、そのまま良質な栄養素を充実させることこそがアボカドダイエットの本質です。
なかでも、血糖値を上げやすい炭水化物と、悪玉コレステロールを増やしやすいお肉を減らせば、かなりの効果が期待できます。
カロリーの高さからもアボカドは非常に腹持ちが良い食材のため、「食べ足りない」と思うことはないでしょう。満腹感をしっかり感じながら続けられるという点がこのダイエットの良さです。
毎朝おいしくアボカドを食べるための2つのアイデア
食べ過ぎを防ぐためにも、アボカドは食前に食べましょう。毎食食べるとカロリーが高く栄養が偏る恐れがあるため、1日1個が適量です。
特に、朝食に取り入れることがおすすめ。高いカロリーと豊富な栄養素が、1日の活力を生み出してくれます。具体的な食べ方としては、次のようなものがあります。基本は火を通さず生で食べること。これがもっとも栄養価の高い食べ方です。
◆わさび醤油やレモンを掛けて
これらはアボカドをもっともシンプルに、かつ美味しく食べる方法でもあります。マヨネーズや洋風ドレッシングなどのハイカロリーな調味料はNGです。
◆パンといっしょに
ペースト状にしてトーストに塗ると、色味は悪いものの味は良好です。塩コショウやオリーブオイルなどで調味しましょう。パンを小麦ではなくライ麦にすると、血糖値の上昇が抑えられてよりダイエット効果が高まります。
アボカドダイエットは特に食事制限で挫折した経験がある方におすすめ。満腹感が高く、続けていて苦にならないためです。それに加えて1つ150円ほどとリーズナブルな食材ですから、無理なく取り入れられるでしょう。